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カッコイイ言葉は歌わない。
パンキッシュかつブルージーなロックンロールを追求し続けるワタナベマモル。
2009年の初期のベスト盤「ヒットパレード」が完売。
その全曲を新たにリミックスし、未発表曲2曲とライヴ3曲を加えた「ヒットパレード・デラックス」2024年に完成。
https://www.magictone-records.com
<弱者>がそびえ立つとき
「何か、小さいながらもそびえ立つ自分になろうと思う」ーぼくの好きな写真家・中平卓馬の言葉だ。
中平は自分も含めてあらゆるものを解体、否定しようとした。ただし、「シャッターを押すということを、あと一回くらいやるかもしれない」と思いながら。
魯迅は死の1ヵ月前に「奴らには勝手に恨ませておけ。こちらでも一人として許してやらぬ」と書いた。死の直前まで「世界と妥協するな」と言いたかったのだろう。「他人の歯や目を傷つけておきながら、報復に反対し、寛容を主張する人には決して近づくな」と。
今回の芝居は、絶望の中の希望のはなしだ。ただそれは、絶望のただ中にも希望を見出すということではなくて、絶望に絶望しない、その絶望の闇を見据えてもう一回、声を出すということだ。それは中平と同じように「世界」に対して自分の肉声を響かせようとすることだと思う。
まあ、そうはいっても、舞台に立つのは弱い人間の役者たちだ。けれどそれにしても、自分と世界とは「一対一」だということを、この広島のアビエルトという空間に刻み付けておきたいと思っている。小さいながらも、ですが。
ーぜひ、ご来場ください。
(池内文平)